⑪注湯での留意点(1)

注湯は最大の場面ですがそれだけに大変です。失敗すると今まで順番に構築してきたことがすべてパーになってしまいます。湯と呼ばれる銀の液体を石膏でできた空間に流し込むのですが、その湯の状態をしっかり見極めねばなりません。
銀は比較的融点が低いので加熱温度も比較的低くても溶けるのですがその加熱方法で留意せねばなりません。銀は熱伝導が大きいため炉壺に入れた銀の重量全体を一気に溶かす熱量がないと十分に溶けないということです。プロパンガスと空気を使用したバーナーでは銀の重量が20grを超えると溶解が困難になります。私は酸素とプロパンガスの混合で行っています。
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酸素バーナーの温度は3000度とのことですので楽に溶解できます。炉壺に50gr程度でしたら5分程度で完全に溶けます。やはり酸素を使用するといいですね。そうして湯の状態で炭素棒でかき混ぜることをしっかり行います。完全な湯の状態とは湯の表面が表面張力で凸状になり、くるくる回るような感じで湯が動いている状態です。その状態でしっかり掻き混ぜることで湯の中にあった酸素や不純物を表面に浮き上がらせることができます。その浮き上がったノロという状態のものを炭素棒で炉壺の淵に集め外に掻き出します。また湯の状態の時に湯の流動性を良くするために棚砂というものを少し入れます。注湯するときには湯が燃焼してまぶしいくらいの光を出しますので湯の注ぎ口が見えない状況になります。サングラスのようなものを眼鏡として使用すると目の保護にも役立ちますし注ぎ口をしっかり見ることができますので大変良いと思います。

聞き込み情報
 銀製品の仕上げ面に薄く広っぽい膜が出る場合・・・CUの代わりに半量ZNを加えるとでなくなる。

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